中国浙江沖の双嶼を拠点としたポルトガル人海商。フルネームはランサロッテ・ペレイラ・デ・アブリュウ。中国文献では「浪沙囉的嗶咧」としてみえる。双嶼のポルトガル人有力者の一人であり、明軍による双嶼攻撃の要因を作ったとされる。 インドに渡る 双嶼の顔役 双嶼壊滅と明軍との戦い 偽王の行方 参考文献 インドに渡る ランサロッテは、ポルトガル北部とスペインのガリシア地方の国境に位置する町、ポンテ・デ・リマ出身のフィダルゴ(貴族)であったとされる(メンデス・ピント『東洋遍歴記』)。 1538年(天文七年)、ポルトガル艦隊によるインド・クジャラートのディウ攻略で功績を上げ、その恩賞として、アフリカ東岸のソフ…