◆「イスラエル」は、福音派神学界を二分する大きな争点 「イスラエル」というテーマは、21世紀に至っても福音派神学界を二分する大きな争点です。イスラエルのとらえ方次第で、契約神学に立つか、ディスペンセーショナリズム(ディスペンセーション神学)に立つかが決まるとの評価があります。 さらに、契約神学の中でも、イスラエル理解の違いによって、千年期後再臨説、無千年王国説、千年期前再臨説と立場が分かれています。 健全な組織神学を構築するためには欠かせない要素が、このイスラエルというテーマです。パウロは、教会史初の組織神学の書『ローマ人への手紙』を記し、9~11章にかけて、イスラエルについて詳しく論じていま…