1994年「ビッグゴールド ビッグコミック増刊」14号 萩尾作品定番の親と子の確執問題ものではあるが初めての(かな?)主人公が母親で母親側からの目線で描かれた確執であります。 ネタバレします。 主人公の賞子は42歳(この時萩尾先生は45歳くらいだから同年齢女性を描いたといえる)娘と息子を一人ずつ持つ(もちろん夫は一人)専業主婦である。 学生時代からの友人とトリオを組んでいて料理教室に通ってはおしゃべりをするのが楽しみというような感じのおっとりした中年女性なのである。 さてこの賞子の価値観は萩尾氏の持つ本質的なものだとしていいのか。 この時代の一般的中年女性と考えるべきなのか。 1990年代の4…