1927年生まれ。小説家、評伝作家、評論家、翻訳家、演出家。元女子美術大学教授。
明治大学文学部卒業。戦後、「近代文学」の同人として文壇に登場し、以後、劇作、海外文学の翻訳と紹介、小説、評伝と多才な著作活動を展開する。
評論の代表作『ショパン論』『ゴーゴリ論』などがある。
演劇の演出家としては、「闘牛」(3幕)の演出が代表作。
作家としては『危険な女』、『異聞猿飛佐助』(篠田正浩監督が65年に映画化)ほか。1960年代前半は、村山知義や山田風太郎、柴田錬三郎、司馬遼太郎らとともに、忍者小説ブームの一翼を担う。
評伝には『ルクレツィア・ボルジア』、『メディチ家の人びと』、『ブランヴィリエ侯爵夫人』など。また、近作に『ルイ・ジュヴェとその時代』がある。
翻訳家としては、ヘミングウェイ、ヘンリー・ミラーなど多数。編・訳も多く、近作に『スコット・フィッツジェラルド作品集』、『アナイス・ニン作品集』がある。また、SF、ミステリの翻訳も多数手がけている。