三重・伊勢神宮の日本国旗(写真:丸井 乙生) 本柔道界初の五輪金メダルが、五輪・柔道競技の金メダル第1号でもあった。 1964年東京五輪・柔道軽量級で、中谷雄英は金メダルを獲得した。 東京大会は、柔道が初めて正式競技になった年。さらに、軽量級・中量級・重量級・無差別級の4つの種目のうち、最初に試合が行われたのが、軽量級だった。そこで金メダルを獲得した中谷は、日本柔道に五輪初の金メダルをもたらしたのみならず、長い歴史を誇る五輪・柔道の第1号金メダリストにも輝いたのだ。 しかし、「無差別級こそ柔道」の考えが浸透していた当時は、それほど評価されなかったという。 金メダルの数だけ、超人たちのドラマがあ…