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中野孝次

(読書)
なかのこうじ

ドイツ文学者。
1925年、千葉県生まれ。東京大学独文科卒業後、雑誌社勤務などを経て国学院大学教授になり、72年、評論「実朝考」でデビュー。76年「ブリューゲルへの旅」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。
50歳を過ぎて書いた「麦熟るる日に」は、大工の子に生まれ、独学で旧制五高に入学するが、学徒出陣するという自らの体験をもとにした自伝小説。79年に平林たい子文学賞を受けたこの小説と、「苦い夏」、「季節の終り」の青春3部作は、中年世代の共感を呼んだ。愛犬との日々をつづった「ハラスのいた日々」も新田次郎文学賞を受賞、映画化もされた。
過熱景気の冷めた92年に出した「清貧の思想」は、ポスト・バブル時代の人生指南書としてベストセラーになり、“清貧”ブームを巻き起こした。
82年には文学者の反核声明の推進者になり、社会的な反響を呼んだほか、85年には文化人訪中囲碁団を組織し、中国のアマと対局した。

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