中国文学者。作家。
1933年北海道札幌市生れ。北海道大学中国文学科卒。オーストラリア国立大学助手・講師、北海道大学助教授・教授を経て、1996年、北海道大学を退官。中国文化を幻想・博物学的側面からとらえたエッセイを執筆する一方、綺想小説を手がけたり、『西遊記』(岩波文庫)の翻訳を急逝した小野忍から引き継ぐなど、多方面で活躍。
これが第一回目の配信となります初めまして まずは簡単にプロフィールを 昭和40年生まれのもうすぐ52歳妻と子ども2人と暮らすサラリーマン子供は中2と小5 趣味は読書と音楽鑑賞無類の猫好き(ただし飼ってはいない)ついでに言ってしまうと、好きな食べ物はラーメン、寿司、パスタ嫌いなものは牛乳 読書傾向は小説か新書などの啓蒙書好きな作家は…誰だろう?とりあえず今読んでいる本を報告しておくと、 丸谷才一『文学のレッスン』と中野美代子『敦煌物語』 音楽はロック、ポップスが中心で、10代から聴き続けているのはYMOとDavidBowie現在、通勤の車内で聴いているのはSugarBabe休日の楽しみはブックオ…
1日購入 飛ぶ男 安倍公房 (新潮文庫) 七月に流れる鼻/八月は冷たい城 恩田陸 (講談社文庫) 読書 チンギス紀 十 星芒 北方謙三 (集英社) 210p〜読了 本屋で立ち読み 瑕疵借り 奇妙な戸建て 松岡圭祐 (角川文庫) 152p〜読了 ナイトランド・クォータリーvol.27 蟄居/幽閉/籠城 〜潜み棲む恐怖 (アトリエサード) 1p〜7p 母影 尾崎世界観 (新潮文庫) 46p〜65p 2日読書 ナイトランド・クォータリーvol.27 蟄居/幽閉/籠城 〜潜み棲む恐怖 (アトリエサード) 8p〜17p 母影 尾崎世界観 (新潮文庫) 66p〜93p 紙魚の手帳 Vol.12 (東京創元…
『塔の物語 異形アンソロジー タロット・ボックスⅠ』 井上雅彦(編)/2000年/305ページ 私は、今ここに、少年の日の密かなる愉しみを再現しようとしているのかもしれない。タロット・カードを創ろうというのである。テラー博士よろしく、オムニバスの物語を編んで。一枚のカード、一枚の象徴(シンボリズム)が、一冊のアンソロジーとなる。その最初の手札が、〈塔〉のカードだ。〈塔〉の物語、〈塔〉づくしによる、絵のない絵札――。(編者解説より)煙突、高層ビル、奇怪な建造物、市庁舎、夢の中の塔……。さまざまな〈塔〉が紡ぎ出す13の物語。名手が編む傑作ホラー・アンソロジー! (裏表紙解説文より) 書きおろしホラ…
今月13日に出るマレーシア旅行の支度で、徐々に忙しくなってきた なんとかその前に沖縄旅行の記録を終わらせたいのだが まずは毎月恒例の「読書録」を済ませたい ちなみに先月読了した本(小説・それ以外・コミック)は以下の通り 2024.2 ★『Re:ゼロから始める異世界生活』㉝ 長月達平 ★★『つばき餡』 坂井希久子 ★★『円 劉慈欣短編集』 劉慈欣 ★★『カラヴィンカ 』遠田潤子 ★★『がん-4000年の歴史-』㊤㊦ シッダールタ・ムカジー ★『地図のない場所で眠りたい』 高野秀行/角幡雄介 ●乾隆帝――その政治の図像学』 中野美代子 昨年末から続いていたスローペースの元凶⁉『がん』(上下巻)を …
「竜」という字は「龍」の略字でも何でもなくて、「龍」と発音も意味も同じ別の漢字である。また、「龍」に劣らないくらい古くからある。この「竜」という漢字、目を凝らすと、タツノオトシゴっぽくで、なかなかよくできた象形文字であるといえる*1。ところで、中国語ではタツノオトシゴのことを「海馬」と謂う。これは英語のseahorseは中世英語で海象を意味したsehorse(sea+horse)、それは古い仏蘭西語のcheval de mer や羅典語のcaballus marinusの翻訳であるとされている*2。中国人が翻訳語としての「海馬」を使うようになる以前はタツノオトシゴをどのように呼んでいたのかとい…
ビッグコミックオリジナル連載『前科者』に出て来る本。 国書刊行会は、"National Book Publishing Company"とでも訳すのでしょうか。古今東西のあらゆる奇書を訳す出版社のイメージですので、逆に、英文サイトもなければ英語ほか、他言語のウィキペディアもない、よく見るとおそろしくドメスティックな会社だったという。 漢字の社名なので、漢字文化圏に共通する社名なんじゃんという話もありましょうが、通じるのはもちろん通じますが、表記に関して、厳密には、大陸ですと《国书刊行会》、〈书〉が簡体字ですし、台湾香港韓国ですと「國書刊行會」、〈國〉と〈會〉が繁體字ですので、「国書刊行会」とい…
石川達三、凄いね、2冊ぐらいしか読んでないと思うけど 中野美代子訳『西遊記』 吉川幸次郎・清水茂訳『完訳 水滸伝』 三国志 萩原葉子 ホルヘ・ルイス・ボルヘス ボッカッチョ『デカメロン』 山本七平ライブラリー 全16冊 色川武大 谷崎潤一郎
強きを扶け弱きを痛めつけるのがマスコミの本分ではあるけれど、先の霊感商法といい、ま近くは芸能界の性加害といい、じつにひどい。鉄面皮ぶりやらしたり顔のご託宣やら下劣な攻撃口調など、まるでヤフコメ程度ではないか。まあ、益体もないことは天下周知(同僚は「現代の床屋政談である」と警抜な評言をくだした)のヤフコメのほうがまだしも害毒は少ないかもしれない。悪臭は害毒ともいえるが。 なんて柄にもなく世相評判に及んだのは、 ★ドラウジオ・ヴァレーラ『カランヂル駅』(伊藤秋仁訳、春風社) が滅法面白かったから。ブラジル最大の刑務所につとめるお医者さんが見聞きしたことを書いている。なんだか話がつながらないようです…
・野口冨士男:しあわせ かくてありけり(講談社文芸文庫).講談社,1992.・有田忠郎:有田忠郎詩集(日本現代詩文庫).土曜美術社,1992.・川西政明:小説の終焉(岩波新書).岩波書店,2004.・窪田般彌:窪田般彌詩集(現代詩文庫).思潮社,1975.・寺田透:わが井伏鱒二 わが横浜(講談社文芸文庫).講談社,1995.・窪田般彌:日本の象徴詩人(精選復刻 紀伊國屋新書).紀伊國屋書店,1994.・多田智満子:神々の指紋―ギリシア神話逍遥(平凡社ライブラリー).平凡社,1994.・ゴドウィン,ジョスリン/川島昭夫゠訳/澁澤龍彦、中野美代子、荒俣宏゠解説:キルヒャーの世界図鑑―よみがえる普遍…
中国文学者である中野美代子氏の『契丹伝奇集』は、本格ファンタジーの宝庫です。特に冒頭の「女俑〈じょよう〉」と「耀変〈ようへん〉」の切れ味には凄まじいものがあります。学問知に裏打ちされた深く妖しい本格ファンタジーの世界が広がっているはずです。 契丹伝奇集 :中野 美代子 | 河出書房新社 (kawade.co.jp) また、中野美代子氏の研究として『孫悟空の誕生: サルの民話学と「西遊記」』も紹介します。中国における猿の分類の話から始まり、西遊記と民話の関係を探る手つきは、学術書ながらスリリングです。本格ファンタジーを書く際のヒントになるはずです。 孫悟空の誕生 - 岩波書店 (iwanami.…
【本格ファンタジー100選】 自分の頭の中で思い付いた「本格ファンタジー」を100作、何等の整理もせずに掲げています。ただ、「本格ファンタジー」に関する議論はあるものの、自分が考える「本格ファンタジー」の事例を羅列する人は少ないようなので、とりあえず、サンプルとしてやってみたいと思います。 1:泉鏡花『天守物語』 2:倉橋由美子「アポロンの首」 3:山尾悠子『ラピスラズリ』 4:井上雅彦「デザート公」 5:恒川光太郎「夜市」 6:小林泰三『アリス殺し』 7:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』 8:レオ・ペルッツ『夜毎に石の橋の下で』 9:ロード・ダンセイニ『ペガーナの神々』 10:イタロ・…
ジョスリン・ゴドウィン[川島昭夫訳|澁澤龍彦・中野美代子・荒俣宏解説] (2023年3月20日刊行,工作舎,東京, 341 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-87502-553-5 → 版元ページ) https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2023/05/23/081950 先日,町田市立国際版画美術館で開催されていた企画展〈自然という書物:15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート〉のミュージアムショップでゲットした. 水色の旧版:ジョスリン・ゴドウィン[川島昭夫訳|澁澤龍彦・中野美代子・荒俣宏解説]『キルヒャーの世界図鑑:よ…