こんにちは。 前回は小澤征爾さんについて書きました。その小澤さんと日本を代表する現代作曲家である武満徹さんとの対談の中で、武満さんは以下のような発言をしています。 「政治とか科学とかがすごく極端に進んでいるときに、時どきそれを引き戻すのが、音楽の役割だと思うよ。」 音楽は本来とてもパーソナルなもので、だからこそ個人の発露としての音楽は誰にも邪魔されてはならないものなのです。しかし、時としてそれが政治的に利用されてしまうことは、歴史が物語っています。音楽家は政治に対してどのようなスタンスを取っていけばよいのか、その答えはさまざまでしょうが、音楽家一人ひとりがこのことを十分に意識する必要があること…