原爆投下から今年でちょうど80年。 節目の年を前にした昨年12月24日、長年にわたって核廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)にノーベル平和賞が授与された。 日本記者クラブで会見に臨んだ代表委員らは、 「受賞にあたっては、若い人たちにも被爆者がやってきたことを受け継いで『核のタブー』が壊されることなく、より強固にしてほしいという思いがあった。ぜひ私たちの運動に協力してほしい」 そう改めて呼びかけたのである。 言うまでもなく、日本は1945年8月の広島、長崎への原爆投下により、20万人余りが犠牲になり、今でも後遺症に苦しむ人々がいる、世界で唯一の被爆国だ。 だがかつて、そんな被…