―その1887― ●歌は、「山の際に雪は降りつつしかずがにこの川楊は萌えにけるかも」である。 松山市御幸町 護国神社・万葉苑(52)万葉歌碑<プレート>(作者未詳) ●歌碑(プレート)は、松山市御幸町 護国神社・万葉苑(52)にある。 ●歌をみていこう。 ◆山際尓 雪者零管 然為我二 此河楊波 毛延尓家留可聞 (作者未詳 巻十 一八四八) ≪書き下し≫山の際(ま)に雪は降りつつしかすがにこの川楊(かはやぎ)は萌えにけるかも (訳)山あいに雪は降り続いている。それなのに、この川の楊(やなぎ)は、もう青々と芽を吹き出した。(伊藤 博 著 「万葉集 二」 角川ソフィア文庫より) (注)しかすがに【然…