乾癬性関節炎は皮膚病変である乾癬に加えて、爪病変、末梢関節炎、付着部炎、指炎、さらには体軸関節炎、ブドウ膜炎まで多彩な臨床像を引き起こします。 病態には、2種類のヘルパーT細胞、Th1とTh17が活性化し、IL12, 17, 22とTNF-αを産生する事が関わるとされています(PMID=28273019)。 また機械的なストレスや腸内細菌のdysbiosisに伴うIL23の産生も重要です。 そのため、それらのサイトカインをブロックする様々な生物学的製剤が登場して臨床応用されています。 しかし、同じ薬剤でも患者毎に反応性が異なり、治療抵抗性の方もおられ、どの生物学的製剤をどの患者に使用するべきか…