畑山引退後、人気の低迷する日本ボクシング界の救世主的存在と位置づけされている存在。
彼らのトレーナーである父親・亀田史郎の話では、まだ中学生で、当面は北京五輪を目指してアマチュアとして活動するという三男が一番の素質を持っているそうである。
父親の考案する、スポーツ科学を無視した独特の練習法が有名。
丸太を持ち上げるなど、野生動物を訓練するような練習法である。
ただ、父親の方針が過保護なのかスパルタなのか、いまいちわからない点もある。以下がその内容。
次男の大毅が15歳の時、あるアマチュアの大会に出場し、決勝で21歳の選手に敗れ去った。
試合内容は圧倒的に次男が圧していたが、オープンブローなどの反則が重なった事が要因で負けた。
父親は激怒し、罰として試合会場に次男を置き去りにして帰った。
次男の大毅は「電車に1人で乗ったことがない」ので、関係者に送られつつ、戸惑いながら家に帰ったとの事である。
「15歳になっても電車に1人で乗ったことがない人」というのは、珍しいのではないか?
所属していた日本有数の一流ジム、グリーンツダでトラブルが起き、グリーンツダ側が「入札制度を実施したい」と発表し、亀田側はこれに反発。
大きく話題をふりまいた後、これまた一流の協栄ジムに移籍。
彼ら持ち前のヤンキーキャラは大賛否両論。大好きという人もあれば、大嫌いという人もいる。
「彼らを見てもなんとも思わない」という感想を持つ人が少なく、言い換えれば、良くも悪くも注目度が異常に高いキャラクターである。
次男の大毅は協栄ジムと契約しただけで1000万の報酬を得た。
しかし大きく話題が先行してきた為、実力は常に疑問視される存在でもあった。
グリーンツダが”金の成る木”の彼らを手放した事・日本人選手と試合を組まない事などがその要因である。
その大きなプレッシャーの中、長男・興毅が東洋太平洋チャンプ・世界上位ランカーにまで上り詰め、ようやく人気に結果が追いついてきた。しかしその人気・結果に試合内容と技量が追いついたかというと、賛否は真っ二つに分かれる現状でもある。
このまま世界に挑戦し、同じジム所属の坂田を打ち負かした無敗の世界王者パーラに勝ってタイトルを取れば、興毅は第二の辰吉になり、ボクシングブームが巻き起こるかもしれない。そのためにも一層の実力向上・充実が望まれる所である。
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