20年前、大リーグのニューヨーク・ フリーバーズでプレーをしていた藤原雄大。52歳となった今は、 マイナーリーグの巡回コーチをしている。ある日藤原は、 現役時代のライバルで、 大リーグ機構上級副社長であるヘルナンデスの訪問を受けた。 東京オリンピックのアメリカ代表監督が亡くなったため、 代わりに監督をやってくれないかと打診されたのだ。 悩んだ末にその依頼を引き受けた藤原は、戦力補強のため、 アメリカと日本の二重国籍を持つ大学生天才スラッガー、 芦田をスカウトする。しかし、 そこには二つの故郷の狭間で苦しむ若者の姿があった――。 元日本人大リーガーが金メダルを目指す! 圧巻のスポーツ小説!! 読…