神園さやかの2枚目のCDアルバム。
1969(昭和44)年に20歳で鉄道自殺を遂げた立命館大学生の高野悦子(1949年生)の日記。 実父らの手によって、20歳の誕生日から自殺前日までの半年間の日記『二十歳の原点』が1971(昭和46)年に刊行され、ベストセラーに。映画化もされた。 続いて、17歳から19歳までの日記『二十歳の原点序章』、13歳から17歳までの『二十歳の原点ノート』が刊行された。
二十歳の原点 (新潮文庫)
二十歳(はたち)の原点序章 (新潮文庫 た 16-2)
二十歳(はたち)の原点ノート (新潮文庫 た 16-3)
「二十歳の原点 / 高野悦子」 高校1年生の夏休み前に読んでほしいと言われた本を、それから何度も読み返している。自分を重ねたり、現代を重ねたりして現実なのか過去なのか。 少しずつ、確かに死に向かっていく文章。この本を初めて読んだ16歳の時、私も日記に「27歳くらいで死にたい」って書いてた。まだ27歳になっていないけど、今でも27歳で死んでもいいって思ってる。孤独にならなければ人は死ねないのかな。その目を通して見えているものなんて、全体の僅か一部ということに気づけない。自分の持っている感覚や経験でしか想像できないし話せないからこそ、学び続けないといけない。この本は私みたいに感情移入してしまう人は…
他に誰かが書いていそうなタイトルだ。 今学期はいろいろな理由で授業を切りまくって、結局週6コマだけのオンライン授業を受けて、後の時間はフリーというモラトリアムの極みみたいな生活をしている。だから本がたくさん読める。 「二十歳の原点」は学生運動に身を投じ、二十歳の時に電車に身を投じて最期を迎えてしまった高野悦子さんの日記である。 https://www.amazon.co.jp/二十歳の原点-新潮文庫-高野-悦子/dp/4101183015 この本を読んで後追い自殺をしてしまう人もいるという噂を目にしたこともあり、同い年だし鬱々としている自分は一番読んだらいけないんじゃないかと思って半年くらい読…
著 者:高野悦子ボケっと年金生活を送っていた時に、書店でこの本を目にした。50年近く前に出版された本が、文庫版になり、版を重ねてまだ書店で売られていることに驚いた。この本を読んだ頃は私は学生だったので、彼女の学生生活の様子などはある程度想像できたが、マスコミで大騒ぎするような感動は持たなかった。同じころ書店で見かけた長沢延子「友よ私が死んだからとて」のほうが、著者の突っ張り具合が、私が学内で見かける突っ張った女子大生たちと似ていたので本の内容をよく覚えていた。しかし、「二十歳の原点」が現在も書店で売られているとは想像もつかなかったし、発売当時はあまり話題にならなかった長沢延子の詩集が今年刊行さ…
そこまでご長寿家系じゃないけど、学生時代からずっと「100歳まで生きたい」と思い続けてきた同居人。一方、同居人より7歳年上の隣人は、結構なご長寿家系みたいだけど、同居人より前に死ぬ気満々で、90までもたないと自分で思ってるらしい。ちなみに、私はアビシニアンだから、雑種の猫よりたぶん短命。あと5年生きることができるかどうか… 同居人が長生きしたいのは、ただ単に、未来の世界を見てみたいかららしい。そして、それをはっきり思ったのは、同居人が20歳の頃に読んだ『二十歳の原点』っていう本の影響。この本の著者である高野悦子氏は、20歳で自殺してしまったんだけど、亡くなる少し前までつけていた日記が、死後に書…
『せつない話』という本を読んだ。私の好きな作家、山田詠美が集めた「せつない」短編たちを光文社が1993年に出版したものだ。国内外の作家が書いた14の短編たち。私はそれを先々週の金曜日に天神橋筋商店街で買ってついこないだ読みおわった。吉行淳之介の「手品師」という話で始まり最後はボールドウィンの「サニーのブルース」という話で終わる。どれもせつなかった。もちろん、一口に「せつない」と言っても様々で、失恋もあれば孤独もあり、家族の死もあった。複雑で言葉にできない感情の揺れもあれば、私には全く理解できない話もあった。 山田詠美を知ったのは高校3年の時だ。秋が深まりセンター試験が近づいてくると、現代文の授…
先日、手持ちの本を処分することを決意しました。 clara-stoopman.hatenablog.jp そして処分する前に再読して読書感想文を遺しておこうというのが年内の目標です。が、なかなか進みません。今まで「書くことを意識した読み方」をいかにしてこなかったのかを痛感しています。 お気に入りの本は多数あるのですが、紹介するとなるとあれもこれもになってしまい収拾がつきません。なので、今回は「人生を変えた3冊の本」というテーマで紹介をしてみます。 わたしの人生を変えた本 20代編 二十歳の原点 (新潮文庫)作者:高野 悦子メディア: 文庫 二十歳の時に、タイトルに惹かれて購入しました。偶然にも…
なんだか90年代生まれの人たちというのはずっと年下なのだが、ひょっとすると大きく世の中を変えるのかも、と思うことが多い。音楽もそう。スポーツもそう。これまでの感性からスパっと飛び抜けた成果や作品が多く、いったい誰なんだって調べてみると、たいてい90年代生まれの人たちだ。たまたまなんだろうか。 最近じゃこんなオッサンが、通勤途中の車の中でJazzの合間にKng Gnuを聞いている。 「走れ、絶望に追いつかれない速さで」なんて題名が、もうあれだね、ランボーの詩みたいで、カッコよすぎるなぁ、と思って監督をネットで調べると、ありゃやっぱり90年代生まれか、そして詩人なんだ、と納得する。若くにしてこんな…
明治維新の舞台となった京都。多くの歴史的事件がこの街で起きた。薩摩・長州や新撰組などが暗躍し、坂本龍馬もこの街で亡くなった。 今回は二条城を巡る。大政奉還の場として、あまりにも有名だ。だがその周辺には、それだけじゃない "異形の歴史" も秘められていた。 ※「明治維新を歩く」と言っておきながら、それ以外も寄り道しまくる事、あらかじめご了承いただきたい。異界があれば寄る主義なのだ。 六角獄舎から歩き始める 二条城の近くにある最大の "異界" は六角獄舎。幕末には、数多くの尊王攘夷派の志士達が、ここで処刑された。まずはここから歩き始めよう。 六角獄舎(その1)。「盟親」と書かれた門を入ると、すぐに…
・ドナウの旅人 宮本輝 ・TSUGUMI 吉本ばなな ・朝ごはんぬき? 田辺聖子 ・サウスポイント 吉本ばなな ・海のふた 吉本ばなな ・デミアン ヘルマン・ヘッセ ・寺内貫太郎一家 向田邦子 ・道頓堀川 宮本輝 ・阿修羅のごとく 向田邦子 ・ボッコちゃん 星新一 ・二十歳の原点 高野悦子 ・シカコブルース スタインベック ・ハツカネズミと人間 スタインベック ・オレンジの壺 宮本輝 ・異邦人 カミュ ・変身 カフカ ・返事はあした 田辺聖子 ・記憶する体 伊藤亜沙 ・錦繍 宮本輝 ・私達が好きだったこと 宮本輝 ・命の器 宮本輝 ・灯台からの響き 宮本輝 ・ここに地終わり海始まる 宮本輝 ・…
わたしは思春期のころから便秘である。思春期と言っても、小学5年生くらいのころに、「どうか神さまゆるしてください、2度としません」と祈りながらトイレでうずくまっていた記憶があるから、もしかすると、生まれつきかもしれない。 この頃は薬の飲み合わせのために便秘(薬剤性便秘症)がひどいのだが、下剤を飲んだ翌朝も出ない。出るとしたら、昼前か、昼食1時間後くらいだろうか。けれどその日は予定があった。便秘はわたしであるが、わたしは便秘に振り回されていては人生が窮屈になりすぎる、これ以上! というわけでその日は3回のトイレのあと(もちろん尿しか出ない。そして部屋に戻ってきた途端、イタタと腹痛を覚える)、4度目…
8時10分に起きて、在宅勤務。 昨日はひまだったけど、実務に入ったからかちょっと疲れた。フィギュアスケートを見て胸がぎゅうっとなった。素直に応援したい。 今日は朝目覚ましが聞こえないくらい熟睡していた。朝会で初めて自分の案件が読み上げられて「対応します」って言ったけど声が掠れた。 ゆっくりゆっくり仕事したけど、確認事項がぱらぱら出てきて焦った。でも急ぎじゃないし、質問できる環境が整っていて、きちんと処理できた。むむ。少しずつ、少しずつ。週報を出したら本部長が「飲み込みが早いときいてますよ」と返信くれてうれしい。でももうすぐ二年目だし、当たり前だ。がんばろう。OJTの人ももしかしたら異動してしま…
究極のところ、なぜ私は生きているのか不思議である。こんなにも生きることを嫌悪しているのに。この虚しさ、無意味さ、は筆舌に尽くしがたい。人間という存在をなんと醜いものかと思い、その人間に投げかける憎悪は、そっくりそのまま自分に返ってくる。 ポケモン映画第一作、『ミュウツーの逆襲』でのミュウツーのセリフ わたしは誰だ…ここはどこだ…… 誰が生めと頼んだ!誰が造ってくれと願った…!!わたしはわたしを生んだ全てを恨む…!だからこれは… 攻撃でもなく 宣戦布告でもなく わたしを生み出したお前達への "逆襲" だ ミュウツーの逆襲 (みゅうつーのぎゃくしゅう)とは【ピクシブ百科事典】 この言葉のしっくり感…
日記をまたサボってしまった。 金曜日はレクチャー続き×苦手おじさんの面談で疲れたけど、新しいOJTとたくさん喋って楽しかった。夕飯はご褒美にナポリタンを食べたけど、左奥歯に違和感。去年大騒ぎした、生え始めの親知らずの周りが腫れてる感じ。。イヤな感じ。 土曜日は、三脚を使ってピアノを録画して遊んだ。次おばあちゃんに会うとき、動画を送る&保存までしてあげようと計画。あと『水瓶』を読み終わった。(いつもすいびん、と読んでしまう。水瓶座だと読めるのに、水瓶、だと読めないのは何故だろう) そして、やっぱり親知らずが痛かった。(正確には周りの歯茎)休日なのに食べたいものが食べられなくてバッド。一年前は、上…
1993年1月25日歌:森田童子 作詞作曲:森田童子 この歌は1993年のテレビドラマ「高校教師」の挿入歌なのですが、主人公である真田広之さんが桜井幸子さん演ずる女子高生の不遇さを悲しみ涙を流す場面で流れていました。真田さんの迫真の演技とこの歌が相まって感動したのを覚えています。桜井さんが不憫で不憫でかわいそうだったのです。まだまだテレビドラマが全盛期の頃でした。 やはり「高校教師」で真っ先に思い出すのは主人公の二人ですが、それと同じくらい、いえそれ以上に思い出すのは脚本家の野島伸司さんです。この当時、野島さんはすでに押しも押されぬ売れっ子脚本家でしたが、話の内容が過激すぎていろいろと物議を醸…
自分が、誰かが、何かが嫌で辛くてどうしようもない時、胸が刺さるように痛くて眠れない時、 そんな時は、スーパー銭湯に行って大きいお風呂にゆっくり浸かればいいと思うし、 寿命が縮みそうな甘い物、塩辛い物、脂っこい物を嫌なほどたべればいいと思うし、 そして、今の感情をなにかしらの言葉にして、ブログなんかに纏めてデジタルタトゥーを遺せばいいと思う。 ブログなので自分語りをしますが、わたし、23歳男性しがない新卒サラリーマンの端くれは、これまでそうして生きてなんとかしてきた。 逆説的に言えば、ブログを始める時というのは決まって何かしらに負のエネルギー、アンチテーゼを秘めて還元しているということになる。 …
自殺 (文春文庫)作者:柳美里文藝春秋Amazon 年始に読む2冊。『二十歳の原点』と『自殺』。
二十歳の原点 (新潮文庫)作者:高野 悦子新潮社Amazon 新年のルーチン、『二十歳の原点』を読む。 ルーチンだって? 日毎に何かを行うことなんて何も出来ない私が。
今日はバイトが何も無く8:30に一回起きたのだけれど六度寝くらいして結局11時に起きた。 休みの日は大抵12時まで寝ていることが多いので久しぶりにこんな時間から行動ができた。 黒のお気に入りのコートをクリーニングにだし、予備を切らしていたトリートメントと気になっていたヘアオイルを買いに行き、次に電器屋に立ち寄りイヤホンを買った。 半年に1回のペースでイヤホンを壊してしまっていて、前回買ったイヤホンは1ヶ月も経つことなく壊してしまった。RTA更新? 前までは少しいいのを買うようにしていたけれど、どうせ壊れるのならということでコスパのいいものを買うようにしている。 あと最近よく電子マネーを使ってい…
短編小説、よりかは、 どこかの世界のどこかの人物の随筆、に近いものかもしれない。 綿矢りさ『意識のリボン』(集英社 2020年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 「私は絶対長生きするからね」母を亡くした20代半ばの真彩は、父にそう誓ってすぐ交通事故に遭ってしまう。 激痛の中、目を開けると自分の身体を見下ろしていて!?「意識のリボン」 血痕を控えった27歳の妹の引っ越しを手伝っていると、全裸の妹が女同士で寝そべっている写真が出てきた。驚く私に妹は!?「履歴のない妹」 娘、妻、母ーーー。 様々な女性の人生に寄り添うように心の動きを描き切る短編集。 裏表紙より あの絵のように女はみんな一度は、安住…
連絡不十分かなんかでめちゃくちゃ日をまたぎました。すみません。 お世話になっております。げんしです。漫トロ1年目の1回生が恐れ多くも先輩方を差し置きアドベントカレンダー2回目の登場ということで、しゃしゃり出ることお許しください。 近況報告として、先日、自分への誕生日プレゼントに44,000円の液タブを買いました。バイト代二、三ヶ月分のお値段です。たけー。まぁこれだけ金かければ流石に三日坊主にならずに毎日お絵かきするだろうと思っていたのですが、自分を舐めてましたね。二日坊主でした。タブレットは早くも置物と化しています。情けない……。 ところで、自分は先日の誕生日で二十歳になりました。1回生で二十…
アンハッピーバースディ to me。本日、64歳になりました。思えば長生きしたもんだ。50歳くらいで逝くと思っていた。 さて、後1年で、高齢者の仲間入り。老人パスがもらえる。年金も少し増える。その程度かな。おちついて死ねさうな草萌ゆる64にして落ちつけないこころ海をわたる(山頭火)二十歳の原点。役者になるために上京した。あれから半世紀。