ガダルカナルに米軍が上陸をしてきた時、南東方面にあった陸軍部隊は第十七軍であった。この第十七軍の司令部で参謀長をやっていたのが、二見秋三郎であった。二見が残した手記が防衛省防衛研修所戦史センター史料室に残っているが、非公開のためその内容は戦史叢書等で断片的に知られている程度である。 また二見は戦後、戦争中のことについての回想等は、一部雑誌等に掲載されたことはあった程度で、ほとんど話すことはなかった。亀井宏が著書「ガダルカナル」で二見にインタビューを試みているがその際も多くは語っていない。 今回より、ガダルカナル攻防戦初期の現地日本陸軍部隊で責任ある立場にあった二見がどのような人物で、ガダルカナ…