高二酸化炭素血症と聞いたら通常はCO2ナルコーシスを考えるが、今回はそれでもOK、というよりそうしなければならない場面を紹介する 代表的なのは『SAHのspasm期』 目的は、高二酸化炭素血症による血管拡張 CO2 は血管内、脳組織内CO2は血管平滑筋細胞内に容易に拡散する 【CO2は細胞膜透過性が高い】 すると炭酸脱水酵素(carbonic anhydrase)の作用によって CO2+H2O→H2CO3→H++HCO3-となり、平滑筋細胞内pHを低下させる。 これは、アセタゾラミドの項目で以前記載している。 www.rito-np.com ▶pH低下 ▶細胞膜上のL型Ca2+チャネルを抑制(…