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二重人格

(一般)
にじゅうじんかく

一人の人間が明確に異なる二つの人格を示すこと。解離性同一性障害の俗称。

二重人格

(読書)
にじゅうじんかく

ロシアの作家ドストエフスキーの小説。
主人公は下級官吏(九等文官・係長補佐)ヤーコフ・ペトローヴィッチ・ゴリャートキン。舞台はペテルブルク。

主な登場人物

ペトルーシカ
ゴリャートキンの下男
アンドレイ・フィリッポヴィッチ
ゴリャートキンの上司(課長・六等文官)
クレスチャン・イワノーヴィッチ・ルーテンシュピッツ
ゴリャートキンのかかりつけの医師(内科外科専門医)ドイツ人
ゲラーシムイッチ
オルスーフィ・イワーノヴィッチ家の老僕
ウラジーミル・セミョーノヴィッチ
アンドレイ・フィリッポヴィッチの甥・八等官
オルスーフィ・イワーノヴィッチ
五等文官
クラーラ・オルスーフィイェヴナ
オルスーフィーの娘
アントン・アントーノヴィッチ・セートチキン
オルスーフィーの同僚にして、クラーラの名付け親

物語の流れ*1

-第一章
従僕用の奇妙な衣装に身を包み馬車で街を走る主人公ゴリャートキン。途上、二人の若い同僚や上司のアンドレイ・フィリッポヴィッチに出会う。
-第二章
クレスチャン・イワノーヴィッチ・ルーテンシュピッツの家を訪ねたゴリャートキン。
-第三章
マーケットで二人の若い同僚に出会ったゴリャートキン。その後オルスーフィ・イワーノヴィッチの家に向かうが、老僕ゲラーシムイッチに追い返される。
-第四章
オルスーフィ・イワーノヴィッチの家では一人娘クラーラの誕生日を祝う晩餐会が開かれていた。そこに突然ゴリャートキンが姿を表す。
-第五章
混乱に陥ったパーティー会場を逃れたゴリャートキン。イズマイロフスキー橋のたもとで彼と寸分違わぬ通行人に出会う
-第六章
役所に新参者が入り、ゴリャートキンの向かいの席につく。(第二のゴリャートキンの登場)
-第七章
ゴリャートキンが「第二のゴリャートキン」を自宅に招き友情を交わす
-第八章
翌朝、役場にいる第二のゴリャートキンの態度が一変し、彼を侮辱するような態度に出る
-第九章
レストランでも愚弄されたゴリャートキン。第二のゴリャートキンへの手紙を書く。当直のヴァフラメーイェフから住所を聞き出して手紙を届けるようにペトルーシカに命じる。しかし、ペトルーシカが持ち帰ったのはヴァフラメーイェからの手紙だった。
-第十章
昼の一時過ぎに目覚めたゴリャートキンは役所に向かうが中へ入る決心がつかない。書記のオスターフィイェフに金を渡して中の様子を伺う。役所内の雰囲気から自分が不利な形勢に置かれたことを知ったゴリャートキンに書記のピサレンコが手紙を渡す。
-第十一章
ゴリャートキンと第二のゴリャートキンは喫茶店で対峙する。第二のゴリャートキンと別れた後、ピサレンコから受け取った手紙を読んだゴリャートキンは衝撃を受ける
-第十二章
ペトルーシカに荷物をまとめ馬車を探してくるように命じたゴリャートキン。ペトルーシカの帰りを待たず飛び出したゴリャートキン。閣下の自宅に押しかけたかとおもうと馬車をイズマイロフスキー橋へ向かわせる。
-第十三章
悪天候の中オルスーフィ・イワーノヴィッチの家の隅に立ち尽くすゴリャートキン。邸内の人々がゴリャートキンの存在に気づくと「彼」が姿をあらわす

二重人格 (岩波文庫)

二重人格 (岩波文庫)

*1:小沼文彦訳『二重人格』岩波文庫を参照

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