80年代の半ば、私は京都の大学に入学し初めて親元を離れて下宿生活を始めました。 4年間の独り暮らしのスタートです。 最初こそいろいろ不安でしたが、ゴールデンウイークあたりを境に大学にもだんだん慣れて落ち着き始めました。 下宿生活のルール 独り暮らしといっても私の下宿は1階と2階に12室ある女子専用のアパートで、1階に共用の台所と洗面所、トイレ、ランドリーがありました。 下宿人も同じ大学の人だけなので、マンションに比べるとかなり気楽で安心感がありましたね。 廊下や台所などの共用スペースで顔を合わせると、みんな笑顔で挨拶をしていました。 でも、ちょっとした気遣いも必要でした。 例えば、誰かが洗濯機…