木山啓子『誰かのためなら人は頑張れる』(かんき出版2010年)に以下のような話がありました。 2004年、インドネシアでスマトラ島沖地震と呼ばれる大地震が起こりました。規模はマグニチュード9.3、死者は22万人と言われています。大津波も起こって、周辺の国々に被害が及びました。 スリランカも被害を受け、ある男性は家族を全員失いました。当時まだイラク戦争で危険だったイラクに男性は出稼ぎをしていたので、家族は男性のことを心配しながらその帰国を待っていたそうです。それが、男性が帰ってみたら家族はみな亡くなっており、絶望した男性はアルコールに溺れる生活をするようになったそうです。被災地に来た筆者の国際的…