私は現在、老人ホームで介護士として働いています。この仕事を選んだ理由は、幼い頃から祖父母の近くで過ごす時間が多く、その中で得た深い安心感やぬくもりが原点になっています。 しかし、実際に介護の現場に立つと、それは想像していた以上に厳しく、そして尊い「人間の縮図」が広がっていることに気づかされました。今回は、私が日々の業務を通じて感じたことや学び、そこから得た人生観についてお話ししたいと思います。 人生の最終章にある物語 介護の現場には、さまざまなバックグラウンドを持つ高齢者がいらっしゃいます。農家で働き通した方、大企業の役員として活躍された方、戦争を経験された方…。 彼らの生きてきた道のりは本当…