「笑い」には色々なタイプのものがある。そして「怖い」もまた然り。 わたしは一時期スマホのノベルゲームに入れ込んでいた。一番印象的だったノベルゲームは?ときかれたら、child-dreamの『人形の傷跡(2015年版)』をあげると思う。このゲームの制作側の紹介文に「若干のホラー要素あり」とある。わたしは恐怖モノは苦手である。しかし、サンプルのビジュアルにどこか惹かれるものがあって、肚を括ってプレイを決めた。 冒頭のシーン(とてもセンスを感じた。)から展開までの間、一貫した閉塞感・女性的な不安にとりこまれてしまう。そういう雰囲気と、各場面(出来事)が強烈だったりほのかに不穏だったりという満ち引きが…