自分の行為が世の中に何のインパクトも与えないことというのはたくさんある。 株式投資では、ある株を買ったからといって株価に大きく影響するわけではない。むろん、バフェットのような大投資家になれば話は別だ。だがほとんどの個人投資家は個人単体で株価に影響を及ぼすことができない。 選挙もそうだろう。自分の一票によって当選者が決定するわけではない。多くの若者は、選挙の投票に行ったところで何も変わらないから行くだけ無駄だと考えている。 いわば人為の及ばないことがあるのは誰でも感じている。 一方、人為が及ぶと考えているものもある。 例えば経済政策だ。デフレを脱却するには大規模に金融緩和すればいいとか、財政支出…