夕方の帰り道、目的地までの最短ルートを無意識に選んでいないだろうか。 ナビに頼れば、渋滞も信号も避けられて、家までの時間はきっちり出てくる。 でも、その「効率の良さ」に慣れすぎると、世界がどんどん平板になっていく気がする。 たとえば、少し遠回りして川沿いの道を通ってみる。 風が冷たくて、夕焼けが思ったより長く残っていて、 誰かの洗濯物がふわりと揺れている。 それだけで、今日はなんだか“ちゃんと生きた”気がする。 遠回りには、“ムダ”がある。 けれど、そのムダがあるからこそ、心に余白ができる。 思考がほぐれたり、ふと昔の友人を思い出したり。 「寄り道」は、頭ではなく心のメンテナンスなのだと思う。…