あー。こんなに技術が発展しているのだから、ドラゴンボールのスカウターで戦闘力が測れるように、私の才能も可視化されたら便利なのに。 帰路へ向かう疲れた顔たちを横目に、私は足早に証明写真機を探していた。 すでにふたつほど見つけていたが、スーパーの真横と、駅付近に存在する箱に、心を落ち着けて撮れる気がせず、新たな場所を目指してふらりと住宅街に向かう。 確かこの辺にもあったような気が…。記憶を頼りに歩いていたが、もしや通り過ぎたかと少々不安になり、道路の端へ寄りマップを確認した。うん、やっぱり合っている。 先程よりも力強く地面を踏みしめて進むと、暗闇にぼんやりと白い箱が浮かんでいた。 無人機で証明写真…