今日の宮沢賢治の読書会は『二十六夜』を輪読しました。「梟」の世界の物語にすっかり引き込まれてしまいました。 6月24日の晩、林の中で、梟たちが集まって、 お坊さんの読経、お説教をしいんとして聴いています。 25日の晩は、梟たちの様子が昨夜と違います。 三兄弟のなかの一番おとなしい子が、 人間の子どもにつかまってしまったのです。 脚を赤い紐で結わえられ、逃げることができません。 和尚さんはこんな言葉をかけます。 「…あんまり泣けば心も沈み、体もとかく損ねるじゃ。 …今、ここへ来て、はじめてとまった処じゃと、いつも 気軽でゐねばならぬ、」 お母さんは、 「いのちのある間は朝夕二度、 わたしに聞こえ…