「女性と仏教」の研究の展開を話す岩田真美准教授 「仏教の女性観-浄土真宗を中心に―」と題する公開講座が9月3日、武蔵野大学武蔵野キャンパス(西東京市)であった。 講師は岩田真美(まみ)龍谷大学文学部准教授。武蔵野大学仏教文化研究所が主催し、語られることや女性研究者が少ない「仏教における女性」を統一テーマとした連続公開講座の一つ。 岩田氏は、釈尊は悟りの可能性を性差に関係なく認める「革新的な人」だったが、釈尊の没後は女性出家者の比丘尼(びくに)のほうに男性出家者の比丘(びく)よりも多く戒律が課せられる差別や、仏陀は男性であるという観念も表れる。 大乗仏教では、女性はいったん男性に変身しないと仏に…