喜多川氏の著作は「運転者」など数冊読んだ後途切れていましたが、いまだに売れている「賢者の書」を読了。正に人生における人間の生き方を教える哲学書というか教科書と言うべき作品。これを読むことで、もう一度人生をリセットしてやり直そうという子持ちにさせる作品に感じました。 アレックスという51歳の中年男性は、家庭の人間関係も、会社の人間関係もうまくいかず、壁にぶち当たっている人。そんな彼が、かつて住んでいた土地を思い出し、一人で静かに考える場所だった公園に行く。ベンチに座っていると、少年が彼の隣に来て、サイード、14歳と名乗って自分は長い旅をして8人の賢者に会って、今日最後の9番目の賢者に会うためにこ…