仮面ライダーシリーズ第5弾目の作品。今までの仮面ライダーのデザインを残しつつも、カブトムシをモチーフにしたデザインは当時でも話題となった。
当時城南大学アメリカンフットボール部キャプテンだった城茂(荒木しげる)。孤児で、唯一の友人・沼田五郎を悪の組織ブラックサタンに殺害されてしまい、茂は単身ブラックサタン本部に赴き、復讐の第一歩を踏みしめた。
「大学出てもどこにいけるわけでもなし、それなら世界一強くなって、世界中で悪いことをしようってやつさ」などと大嘘をついて、ブラックサタンの技術者を納得させ手術にこぎ付けさせた。
途中、失神するも手術が成功。大首領の前で忠誠を誓う際に、電気人間・仮面ライダーストロンガーに変身し、大立ち回りの末逃げようとするが、別の手術室で岬ユリ子という女性に出会い救出する。
彼女も改造手術を受けており、電波人間タックルとしてストロンガーと戦う決意を固めた。彼女の必殺技は電波投げ。
普段、手袋をしているのは、発電ボタンとして改造されたためである。両手にある発電ボタンを交差することで発電装置が作動し、仮面ライダーストロンガーとして変身することができる。
電パンチでの一撃は、戦闘員を感電死させるほどの威力。他にも、手から電気を放ったり、電磁石を使って鉄製品を引き寄せるなど機能は多彩。決めの必殺技は主にストロンガー電キック。
後に超電子ダイナモを搭載し、チャージアップすることでさらに多彩な攻撃が可能。チャージアップ時には、胸のSが回転し、パワーアップする。
愛車はカブトロー。撮影では、スズキ製のバイクを改造して使っていたらしい。(タックルはテントローに搭乗)
ブラックサタンはストロンガーとタックルを抹殺し、世界征服を成し遂げるべく、さまざまな奇怪人を地上に放った。
茂の登場シーンは、口笛を吹いて颯爽と現れるものなので、キカイダー、キカイダー01のものと似ている。茂はハンサムな顔立ちだが、キザっぽくもあり、意外にべらんめぇ調なので、そのギャップに驚く人もいるかもしれない。
登場時のせりふは「天が呼ぶ、地が呼ぶ、悪を倒せと人が呼ぶ!俺の名は仮面ライダーストロンガー!」である。