仲畑貴志

『家裁調査官・庵原かのん／乃南アサ』『わたしのいないテーブルで／丸山正樹』『さよなら広告さよならニッポン 天野祐吉対話集』『文豪たちが書いた笑う名作短編集』『石油ポンプの女／立川談四楼』『ウイスキーアンドシネマ 琥珀色の名優たち／武部好伸』『おやっさん／六代目笑福亭松喬』7冊と『世界4月号』『前衛4月号』です。 本の紹介もなるべく早くと思っていますが、なかなか難しいです。本を読んだり映画を見ているとブログを書く時間が取れないのです。でもまあ、雑誌の記事などは時事的なものもあるので、あまり遅れないように簡単に書く本は簡単にします。 『家裁調査官・庵原かのん／乃南アサ』 北九州の家庭裁判所の調査官…

「谷川俊太郎さん死去 あらゆる題材軽やかに」 92歳。「戦後最も親しまれた詩人」「圧倒的『言葉の使い手』」と見出しが並ぶ。 実は自分は、（恥ずかしながら、という言葉も恥ずかしい）この巨人のことを何一つ知らないに等しい。詩人。何だかわからないことを言うのが詩人だと思った理由もわからないが、職業が詩であるならば、やはりそこに価値があり時代であったからに他ならない。作詞、脚本、翻訳。時に広告として使われたその力、そしてタイトルにもあるようにどこか軽やかであった。後付けの括弧付きのコピー業に足を突っ込んだ自分だが、「それこそただの詩人、丸裸の詩人」という表現が胸に刺さる。 どこか仲畑貴志さんに通じるの…

東京都美術館の「田中一村」展。 田中一村「死んだ後50年から100年後に認めてくれる人があればそれでいい」 田中 一村（たなか いっそん、1908年7月22日 - 1977年9月11日）は、日本画家。 田中の人生は4歳から29歳までの東京での生活。30歳から50歳までの千葉での生活。50歳から亡くなる69歳までの奄美生活と3期に分けられる。 東京芝中学では卒業式の答辞を読むなど抜群の成績であった。入学した美術学校ではわずか3ヶ月で中退している。理由は結核にかかったことと家庭の貧窮のためであった。当時の美術学校は教師として、河合玉堂、松岡瑛丘等の人物が揃っていた。同期生にも人材が多く、東山魁夷も…

いま「新潮文庫の100冊」から本を選んで読んでいる。このキャンペーンはこの手のものの走りだった。ずいぶん長くやっているなあと感心していたら思い出した。 知性って、すぐ眠りたがるから、若いうちよ。 もう一つ、 インテリげんちゃんの、夏やすみ。 それぞれキャンペーンコピーです。キャンペーン自体は1976年にスタートしている（調べました）。一つめは1978年のもの。起用されたタレントは桃井かおりさん、コピーは仲畑貴志さん。 二つめは1985年。タレントは小林薫さん、コピーは糸井重里さん。どちらも名作ですね。 私は1980年に社会人になりました。世はまさに広告の時代。テレビCFも新聞広告もポスターも、…