嫌いな人っていうのもあまり思い浮かばないのだけれど、好きな人というのも厳密には違うのかもしれない。人間そのものがあまり好きではない、というのは昔から言い続けていることで。そこに自分も含めるからいつまでも揺らがないのかもしれない。その人自身が好きというより、その“存在している”という事象が好きということ。人間に限らず、音楽も食事も、“それが在る”ということに興味を持つし、気に入ったりする。あ、でもそのものを好きになることもあるよ。好きな曲とか、好きなお菓子とか、好きな匂いとか、いろいろある。人間に対してはそういうのが少ないというか、薄いかな。 友だちは本当に少ないし、もしかしたらいないのかも。.…