写真展のタイトルは”人間の住んでいる島”。 舞台となる「伊江島」は沖縄県の島で総面積23k㎡の35%を米軍の飛行場が占める。 生活道路は飛行場の中を通り、区域内には300戸近くの住宅が在り、生活している人も居るという。 1950年代前半に強制接収は開始され、それに抵抗する島民の姿が生々しく写し出される。 村民が死亡する事故も起き、1972年の「沖縄返還」後も基本的な状況は変わっていない。 周辺対策は施されるも、強制収容された土地そのものが返還されねば、根本的な解決にはならぬだろう。 並んでいる写真は全てモノクロで添えられている撮影年代は六十年も前。 しかし基地問題は、こうした小さな島でも連綿と…