長い間利用の無い銀行口座のこと。長期間利用が無いといくら残高が残っていても「払い戻しの意志がない」とみなされ、時効が成立する。銀行によって扱いは違うが、一般的に10年程度で休眠口座とされることが多い。この口座に入っているお金のことを休眠預金という。このお金は一旦銀行の利益として計上される。
休眠口座としてみなされても、窓口にて払戻を請求すれば応じてもらえる。
銀行が合併している場合でも、払い戻されることはあるので、まずは問い合わせをしてみると良い。
など理由などで長期間放置され、休眠口座なる。
三メガバンクだけで21年3月末に242億円、平成22年3月末に303億円の休眠口座を益金計上し、日本全体では数千億円規模の休眠口座があるとのこと 2011-03-30
現在は銀行の所得となっている休眠口座を、有効に活用しようという動きがある。
「休眠口座 復興支援へ活用検討」
藤村官房長官は、15日午前の記者会見で、銀行などで10年以上、金の出し入れがない、いわゆる「休眠口座」の預金について、「東日本大震災で被災した企業などへの成長マネーの供給として考えられる」と述べ、復興支援策への活用を検討する考えを示しました。 全国銀行協会のルールでは、銀行などで10年以上放置されている預金のうち、残高が1万円未満のものや、残高が1万円以上でも預金者と連絡が取れない口座を「休眠口座」としており、海外では、福祉事業者への寄付などに使われている例があります。 これについて、藤村官房長官は、記者会見で「企業や経済全体が活力を取り戻し、拡大していくためには、成長マネーが十分かつ円滑に供給されることが必要だ。休眠預金の活用は、成長マネーの供給の拡大策として、課題の1つであることは承知をしている。供給の対象としては、東日本大震災での被災企業も考えられる」と述べ、休眠口座の預金を復興支援策に活用することを検討する考えを示しました。 一方で、藤村官房長官は「過去の経緯があり、なかなか難しいという面もあるのではないかと思う」とも指摘しました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120215/t10013030211000.html
この動きに対して「国民の金を無断で使ってもいいものか」「銀行の利益になるぐらいなら有効に使ったほうがいいのでは」など、賛否両論がある。
国 | 休眠期間 | 移管先 | 活用方法 |
---|---|---|---|
米国*1 | 3年間 | 州政府 | 州の予算 |
フランス | 10年間 | 預金信託公庫 | 国家の予算 |
英国 | 15年間 | 政府系のファンド | 各地域で社会・環境目的に使用 |
韓国 | 5年 | 財団法人 | 福祉事業者への貸付支援 |
*1:ニューヨーク