2年前、長女は大学進学のために県外で一人暮らしを始めた。 「私は食べることが専門!!」なんて自慢気に言っていた彼女だが、アパート暮らしでは何でも自分でやらなければならない。不得意な料理も誰かが作ってくれるわけではない。一人暮らしを始めた頃は毎日のように電話が鳴り、簡単なレシピを教えたものだった。 何だかんだ理由をつけて月に一度は帰省していた彼女。 新幹線代を考え、節約生活をしていることも分かっていた。 彼女が帰って来くると嬉しい弟たち。 話を聞いてほしくて、たくさんおしゃべりする。 特に年の離れた末っ子はべったりとくっつき(姉にくっつかれ)いつも一緒に寝ていた。 彼女が、「大学3年生になると勉…