日本画などの「伝統的な絵画」の形式を借りて、日本の現代をもっとも表現できる画家。 妻もアーティストの岡田裕子。
2013年に森美術館にて個展「会田誠展: 天才でごめんなさい」を開催。 性的に過激な表現や個人のtwitterのつぶやきを引用した作品がネット上で議論になった。 http://www.roppongihills.com/feature/aidamakoto/aidamakoto.html
http://www.bbb-inc.co.jp/aida/
会田誠さんは美術作家として生きていないから、そのつくるものはすーっと頭に入ってくる。心に染み入るのではなく、頭の中という自宅でこたつに入っているかのごとくいつの間にか鎮座している感じだ。 会田誠さんの作品 会田さんのことを何一つ知ってはいないのにそのように決めつけるのも失礼な話だが、同じような表現をしている他作家の作品群とは一線を画していると、彼の作品に出合うたびいつも思う。一つの絵画表現も、その展示方法も、一見誰でも作れそうで、美の程度に大きな差があり、今展の梅干しの絵も単なる静物画ではなく、食とは人との関わり合いの中で味わうものだということを、映像も含めた会場全体のインスタレーションで伝え…
「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」、本町の船場エクセルビル会場にて沓名美和・緑川雄太郎キュレーション『STREEET3.0:ストリートはどこにあるのか』展。 残りの5・6Fをレポ。カオスがやってくる。それは果たして無秩序なカオスか? (会期がR5年12/28からR6年1/28まで、土日限定で延長されました)
『性と芸術』 会田誠 https://amzn.to/43eck3F 会田誠は、アート、それも現代美術と言われる分野に興味を持たせてもらった「恩人」と、個人的に一方的に思っている。 情報誌に、ホームレスのための城のようなダンボールハウスを制作し、写真としては残っているが、実際に新宿に設置したら、どこかへ行ってしまった、というような作品への説明が載っていた。 それを読んだとき、説明し難い気持ちになって、同時にとても強い興味を持てて、それまで現代美術だけではなく、アートや美術全般に全く関心がなかったのに、急に見たくなり、それ以来、20年以上、細々とながらアートを見続けている。 その後、自分にとって…
www.obayashifoundation.org 2018年2月22日。 大林組の企画で、2年に一度、都市計画をテーマに展示をする、という企画を始めて、その第一回が会田誠で、意外でもあったし、しかも表参道での展覧会という、さらに意外なことで、でも、その展示期間が2週間くらいで、意識しないと見ないままで終わりそうだと思って、妻と相談をして、今日、出かけた。 表参道に行く時は、渋谷駅で半蔵門線に乗り換える、という習慣がついて、少しだけ乗り換えが楽になったけど、表参道は、歩くには坂道の上りだし、ちょっと遠いしで、出口を出て、地図を何回か見て、クリスタルビルというバブル感が今だにあるような名前のビ…
東京国立近代美術館でゲルハルト・リヒター展を鑑賞。 先日、箱根でリヒターを見たばっかりなので、この展覧会がとっても待ち遠しかったです。 注目度の高い展覧会なので土日は混みそうと思い平日に行ったんですが、それでもそこそこ混んでました。リヒターって人気あるんですね。 展覧会の写真や感想は下記にて。
「川端龍子VS.高橋龍太郎コレクション」会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃。2021.9.4~11.7。大田区立龍子記念館。 2021年10月28日。 地元・東京都大田区に「大田区立龍子記念館」という施設があるのは知っていた。 大田区に20年以上住んでいるのに、一度も行ったことがなかったのは、川端龍子という画家を、以前は、ほとんど知らなかったせいだ。その名前の読み方(りゅうし)も、この画家が、男性ということさえ分かっていなかった。 bijutsutecho.com 高橋龍太郎コレクションというのは、医師でもあるコレクターの高橋龍太郎氏の収集した2000点以上に及ぶコレクションで、自分も欲しくな…
「美人画」展。1997.10.1~11.1。ミズマアートギャラリー。 1997年10月30日。 会田誠と松蔭浩之の作品。 会田は、女性器の焼き物を出品していた。普段、隠されているせいもあるだろうし、男性としての性欲のせいなのか、焼き物として、ただの形になっているのに、どうして、こんなに興味があるんだろう、と思った。もし、隠されていなかったら、変わってくるのだろうか。 そんなことを思った。 クールベの「世界の起源」と似ているのかもしれない。 (1997年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています) www.matsukage.net www.amazon.co.jp
2016年7月17日。 少し前にバラエティーでやっていた街。ほぼ印象がなく、モノレールで通り過ぎる駅や、確か劇場があって、という記憶しかなかったが、いつのまにかいろいろな施設が出来たり、おしゃれ感が出てきていたりして、それが寺田倉庫という会社が作り上げているような印象もあって、そして、会田誠のトークショーがあったが、3000円だし、かなり専門的な内容だから、もっと必要な人が行ったほうがいいと思っていたのに、前日になってもまだ募集をしていたので、申し込んだ。 天王洲アイル。降りた記憶がない駅。 ビルがたっていて、他に何もない感じの街。 未来の街。 life-designs.jp 地図を見て、どう…
「おとなもこどもも考える ここは誰の場所?」。2015.7.18~10.12。東京都現代美術館。 2015年10月8日。 この展覧会は、夏休みに合わせたもので、同時期に機関車トーマスの展示もやっていたから、その狙いはとても明らかなものだけど、始まったのが7月の下旬だった。それから1週間くらいで、なんだかトラブルが起こっていたのを出品作家の一人である会田誠のツイッターで知った。作品の一部が、この美術館の責任者といっていい学芸員から、撤去を求められた、という話だった。それが早くに出たせいか、そして、その発言はとても穏当で真っ当であったので、作品が撤去されることもなく、ただ、会田誠の発言に対する何か…
標題館は二度目の訪問。前回は常設展だったのだが、今回は見逃せない企画あり。 あの「高橋コレクション」とのコラボ展、タイトルも”川端龍子vs.高橋龍太郎コレクション ―会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃―”と冠され、皆々が好きな作家さんなので一も二も無く駆け付ける。 一般の入場料は500円。 もっとも展示されてる招待作家の作品は何れも既見。 しかし、それが『龍子』の作品と重ね合わされるとまた面白い意味合いが立ち上がって来る。 そのあたりはキュレーターの腕の見せ所だがやはり白眉は戦争画のコーナー。 『龍子』の〔香炉峰〕と〔水雷神〕、『会田誠』の〔紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(戦争画RE…
奇想の系譜の画家伊藤若冲や河鍋暁斎、現代なら会田誠など、画風も人生も?破綻していそうな人物に憧れる 笑。 憧れている時点で、到達出来ない事が確定される w。 受験した美大は全て落ちたが、藝大だけ合格したと言う知人は、常に「破綻しよう」と努力をしていた。 惜しみ無く「努力」をしていた。 彼にはお手本とする痴人 ( 藝大生では無い ) がいたが、痴人は存在そのものが「破綻」していた。 天然で「破綻」していた。 「破綻しよう」と努力する者と、努力せずとも「破綻している」者との差は限りなく大きく、その差は永遠に縮まる事は無い。 前者を「秀才」と、後者を「天才」と人は呼ぶが…。 「鬼才」とは、破綻してい…
シャーロック・ホームズの凱旋 作者:森見登美彦 中央公論新社 Amazon 森見さんの最新作、 文庫になるのを待とうかとも思ったんだけど、 待ちきれずに購入、面白かった。 シャーロックホームズってのが意外だったけど、 案外、森見さん作品に合うのかな、 それがスランプだったり、 舞台がビクトリア朝京都とか、不思議。 まあ、最終章で色々と展開があるのだけど、 ここは大幅に書き直されたのかな? とっても推敲されたような雰囲気。 森見ワールドは楽しいな。 芸術新潮 2024年2月号 作者:芸術新潮編集部 新潮社 Amazon 会田誠さんが「新しい美術の教科書」って特集を書かれてて読んだ。 まあ、実際に…
ヘルレイザー観た時、ブクロの悪口言いまくってたけど、やっぱ清順 久しぶりに観たら ザ映画って感じするし、日活と言えば清順。清順映画と言えば池袋東口の角海老ボクシングジムと角海老ソープ。これはブクロの宝石ですよ!そしてパチンコ屋と文芸座とストリップ劇場!という風に映画館を出ても清順の世界がシームレスに広がっていて清順映画を池袋で観れて良かったです。 主演の河西郁子がモダンチョキチョキズの濱田真里のジャングル日和みたいなテンションで進駐軍のメットにタンクトップみたいなパンパンを演じていたのが、自分のイメージの中の吊り目で色黒でスケバンっぽいパンパンのステレオタイプのイメージから掛け離れていて良かっ…
基本的に美術≒ハイアート、ファインアート(※特に定義については回答しない)であるが、近代にはシュールレアリスム、現代にはポップアートや現代美術が出現し、そしてACG… アニメ漫画ゲーム、つまりオタ文化も村上隆や会田誠あたりを代表として『(現代)美術』に合流している。 単なるACG系統のイラストを見たければPixivとか旧Twitterを眺めていればいいのだが、美術とACG系文化の界面みたいなものがこういう公募展で見られるのが面白い。
橘玲さんの本 Reader版を購入 〈 目次 〉はじめにPART1 小山田圭吾炎上事件PART2 ポリコレと言葉づかいPART3 会田誠キャンセル騒動PART4 評判格差社会のステイタスゲームPART5 社会正義の奇妙な理論PART6 「大衆の狂気」を生き延びるあとがき この本(Reader版)を購入したのは年明けのすぐの1/5だったのだけど、(発売日は2023年8月1日) 東京オリンピックの開会式(2021年夏)にまつわる件、随分大きな騒ぎだったのだけど、もうずいぶん昔のことのようで、正直本書を読み返すまですっかり忘れていた。 しかもこの1年の日本でのキャンセルカルチャーのうねりの中ではその…
夢のような お正月休みはとうとう、終わってしまいました。何事も楽しいことはあっという間です。次は夏休みを目指して、日々耐え忍んでいきます(笑)。 今日からは寒い朝、夜明け前の出勤が始まります。また、お仕事です(涙)。元日に白山神社の前でスタンディングしていたら、なんと会田誠さんのご家族が!昔からファンなので写真をお願いするとプラカードを見て「私も同じ気持ちです」と親切に応じてくださいました。ありがとうございました!#新年明けまして停戦しろ#Ceasefire_Newyear#日本政府は虐殺に加担するな pic.twitter.com/qJ0eQrUyVk— ちひろBLUES (@Chihiro…
こういう人を見掛ける度に私は「ぶらんこの絶好のチャンス/ぶらんこ(Hasards heureux de l'escarpolette、1767年頃)」を巡るエピソードを思い出してしまうのです。 まーた謝罪を求めちゃう人か。どんだけ不寛容なんだ。というか、「全ての人にとって鑑賞する価値のあるもの」なんてゾッとするんだが。完全に全体主義者じゃないか。 pic.twitter.com/4dLOLlD1mC — かふお (@kafuka_tan) March 1, 2019 以下の一連のツィートの一部。 難しい時代になりましたね。手塚治虫だと思って安心して読んでたらレイプだのバイオレンスだの、なにこれ…
Point 原宿系ファッションとは、世界中が注目する日本の"KAWAII"ポップカルチャーの中核を担う奇抜で斬新な個性溢れるファッションです。 原宿系ファッション A.D.G(エルロン デパーチャーズ ギャラリア) ANAP(アナップ) aymmy in the batty girls(エイミー イン ザ バッティー ガール) ACDC RAG(エーシーデイーシィーラグ) Bobon21(ボボンニジュウイチ) CAT COPY(キャットコピー) Candy Stripper(キャンディストリッパー) Cerise(チェリーズ) E hyphen world gallery BonBon(イーハ…
フェアリー系ファッションとほ? フェアリー系とは、パステルカラーを基調とした原宿系ガーリーファッションの一種である。名前の通り“妖精”をイメージさせる色使い、ふわふわとしていて透け感のある素材使いが特徴。その派手さからデコラやロリータ、ゴスロリなどのファッションと並べられることが多い。 フェアリー系ファッション 6%DOKIDOKI(ロクパーセントドキドキ) milklim(ミルクリーム) KOKOkim(ココキム) KawaiiHolic.(カワイイホリック) NILE PERCH(ナイルパーチ) NADIA FLORES EN EL CORAZON(ナディア フローレス エン エル コラソ…
年末なので、当方が今年見に行った463の展覧会の中から個人的に良かった展覧会を10選んでみました。例によって順不同です。 ・「ラテンアメリカの民衆芸術」展(2023.3.9〜5.30、国立民族学博物館) タイトルが如実に示しているように、ラテンアメリカ=中南米諸国において(アーティストに限らない)民衆たちが作った民芸品や、人々の社会運動の中で作られた作品などが並ぶ展覧会だったが、私たちが簡単に「民衆」と言って済ませてしまう諸存在の現在に至るまでの歴史的な形成過程にまで踏みこんだキュレーションがなされることで、中南米諸国において「民衆」という概念それ自体がいかに問題含みであるかも感得できるものと…
先日のキネ旬シアターは『春の画 SHUNGA』でした。 監督:平田潤子 出演:横尾忠則、会田誠、木村了子、石上阿希 ナレーション:森山未來、吉田羊 製作:2023年 日本 江戸時代の浮世絵師による春画にまつわるドキュメンタリーです。R18です。昔でいう成人映画です。完全無修正です。が、R18にする必要も無いような気もします。せめてR12ぐらいでしょうか。 春画については私も興味があって何冊か書籍も買っていました。2015年に大英博物館で「春画展」が開催され、その後、京都や東京でも開催されると春画人気に火がつき、大手出版社からの出版も相次ぎました。私が買ったのもこの頃だと記憶しています。 ところ…
中島らもを読み返している。当時のサブカルまたはアングラ的な雰囲気は肌で分かりようもないが、文章は今でも面白い。分からないと言っておいてなんだが、80年代から90年代のいわゆる露悪趣味というか、反道徳的な言動へ積極的に価値を見出していた空気感が、ちょっとだけ伝わってくる。 前半は中島の日常を脚色したノン(中島曰く「嘘ばっかりの」)・フィクション。バース選手のかぶりもので中学生を殴ったあと、酔っぱらいにバースを押しつけてみたり、会社抜け出してサウナで昼寝してみたりと、好き勝手やっている。どこまで本当かは分からない。あとがきに書いてあるとおり、きっと大方嘘なんだろう。 後半は短編が3本。「私が一番モ…
「Study:大阪関西国際芸術祭 Vol.3」、本町の船場エクセルビル会場では、沓名美和・緑川雄太郎キュレーション『STREEET3.0:ストリートはどこにあるのか』が展開された。廃ビルを丸ごと使った展示である。 このプログラムの会期は他会場と同じく12/23-28の6日間だったが、後に1/28までに延長された(土日祝日に限定)。