倉庫の奥、埃をかぶった段ボールから取り出した数冊のアルバム。 仕事の都合で「会社の歴史を振り返る」という機会があり、俺はしばらくの間、そこに眠っていた古い記録写真の山を見返していた。 セピア色に褪せかけた四角い世界のなかで、すでに定年退職された先輩たちや、鬼籍に入られたかつての上司たちが、驚くほど若い姿でカメラに笑顔を向けている。 今の新入社員たちが見れば、「大昔にうちの会社にいたらしい人」という、ただの記号に過ぎないのだろう。だが、ギリギリのところで彼らと机を並べ、その背中を追いかけていた俺にとっては、それは胸の奥がツンと熱くなるような、あまりにも懐かしい時間だった。 めくっていく指が、ある…