万物には表と裏があるとされる。いやちょっと言いすぎたかもしれないが、まぁでもあながち間違いでもないくらいには表と裏があるとされるというか表と裏が作りたがられる。人の性格なんてのも最たる例で、二面性がーとか裏表のあるーとか、そもそも形にできないものをたった二面で、そしてそれぞれを排他的に見ることなんてできやしないのに表裏という言葉で表される。 そもそも裏って何なのかってとこから。わかりやすいように10円玉でも見てみよう。こいつの裏面は?正解は10って書いてるほう。そもそも10円玉には裏表を誤認しやすいっていう罠があるが、これは定義があるから正解がある。じゃあ定義が壊れたら?例えば10円玉の10と…