●歌は、「住吉の遠里小野の真榛もち摺れる衣の盛り過ぎゆく」である。 住吉大社反り橋西詰め北万葉歌碑<角柱碑裏面上部右端>(作者未詳) ●歌碑は、住吉区住吉 住吉大社反り橋西詰め北にある。 ●歌をみていこう。 ◆住吉之 遠里小野之 真榛以 須礼流衣乃 盛過去 (作者未詳 巻七 一一五六) ≪書き下し≫住吉(すみのえ)の遠里小野(とほさとをの)の真榛(まはり)もち摺(す)れる衣(ころも)の盛(さか)り過ぎゆく (訳)住吉の遠里小野の榛(はんのき)で摺染(すりぞ)めにした衣、その衣の色がしだいに褪(あ)せてゆく。ああ。(伊藤 博 著 「万葉集 二」 角川ソフィア文庫より) (注)遠里小野:書き下しで…