休みを取らずとも仕事の合間に行けると気づいて久しい古書展初日だが、やはり2週続けてとなると体力的に厳しいものがある。日差しの強い中でならぶのも身に応えたし、特に今日など目の調子が悪く、見開いて棚を見てゆくのが大変に辛かった。 だからというと言い訳がましいけれども、今日はこれといった掘り出し物が得られなかったように思う。そもフソウさんも物量をかなり減らし、小耳に挿んだところでは従来70本用意していたのを40本ほどにまで縮小したとか。今後はこのくらいでいくとのことで、ろくでなしの客としてもやはり淋しさは大きい。 ①夏目漱石『吾輩は猫である』(大倉書店)明43年2月10日18版, 橋口五葉装 250…