――今回の映画では「(サイボーグ009)太平洋の亡霊」以外にも、シェイクスピアの戯曲を下敷きにした表現があったり、核ミサイルが「リンダ・ブレア1号」と命名されていたり、多くの文学や映画などへの言及があると思います。シェイクスピア戯曲の援用に関しては、それに気付かなくても意図が大きく誤解されることはないと思いますが、「リンダ・ブレア1号」という名前については、観客が『エクソシスト』を知らなければ単純に反応できないですよね。その辺りの引用や言及に関して、高橋さんはどう考えてるんでしょうか。 高橋:「リンダ・ブレア1号」については、ホンをゼミ生に渡した時に、わけがわからないという意見が出たらやめよう…