日本の男性作曲家。1963年9月21日生まれ、広島県出身。
4歳から母親よりピアノを習う。作曲家を志して、中高生時代は作曲法を独学。 17歳の時に、原因不明の偏頭痛、聴覚障害を発症。高校卒業後は、音楽大学には進学せずに、独学で作曲を学ぶ。 映画『秋桜』、ゲーム『バイオハザード』や『鬼武者』等の音楽を担当。2003年に完成した『交響曲第一番 HIROSHIMA』が、クラシック音楽ファンの間で話題となっている。 聴覚を完全に失ってからは、絶対音感を頼りに作曲を行っているとしている。
amazon:佐村河内守
*1:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140206/j63075010000.html
佐村河内守のドキュメンタリー映画「FAKE」(森達也監督)を見た。 これについては、これから見る人もいるかもしれないので、敢えて感想は書かない。 そのうちここかどこかに書くかもしれない。 ただ一つ言えることは、興味を持った人はDVDが出るのを待たず今劇場で見るべき! (上映館が限られているのがとても残念) 家に帰って、NHKの佐村河内守のドキュメンタリー番組を見て、「交響曲第1番 HIROSHIMA」を聴いた。 なかなか感慨深い。消さないでおいてよかった。 話題を変えて、その昔、フリー・ジャズという言葉が市民権を得る前、アメリカでフリー・ジャズ・コンサートを開いたら客が一人も来なかったという話…
既報のとおり、佐村河内守の作曲したとされる作品の殆どは、新垣隆という作曲家の手になるものであることが明らかになった。 その経緯は、今日発売の『週刊文春』に詳しく記されている。 今日の午後、新垣氏による記者会見も予定されている。 この世界中を巻き込んだ世紀の偽作事件について、現段階で言えることはそう多くないが、一言だけ書いておきたくなった。 僕は以前、「佐村河内の作品」を聴いて衝撃を受け、このブログに記事も書いた。 それは佐村河内が全聾で、業障ともいえるさまざまな障害を負っていることを前提とした文章なので、今となってはまったく不適切であるが、ある意味で、そこに記されている言葉を変える必要も感じて…
佐村河内守という人の作曲した「交響曲第1番 HIROSHIMA」をいう曲を聴き、同題名の彼の著書を読む。 NHKや民放で彼の特集がされたりして、一種のブームのようになっているようだ。全聾の作曲家ということや、TIMES誌で「現代のベートーヴェン」と評されるなど、衆目を引き付ける要素を持っているが、彼の著書で語られるその人生や実生活の内容は好奇心で片づけることは不可能なほど重い。 業障としか呼べぬ宿命を、己のためでなく他者(世界)の為に引き受けんとする意思。彼が「闇の音」と呼ぶ音楽の前に言葉は色褪せる。 この音楽を必要とする程に現代世界の闇は深いのか。ただその音楽は、闇の中でしか見えない「小さな…