4年まえ横山(iaku)作品を見始めたのは、軽快な場面転換と時間性の攪乱に魅せられたから。近年はいわゆる感動的なメロドラマ性が濃くなってきた印象。先月の俳優座作品もそう。新国立劇場だとどうなるか、確かめたい。『モデレート・ソプラノ』(2015)は4年前に新国立でやった『スカイライト』(1995)の作者だが、あのグラインドボーン(オペラハウス)を建てた男の話というので見ることに。昨年コロナで別作に差し替えられた北とぴあの《アルミード》は、一年越しの上演となる。三島の『サド公爵夫人 三幕』は32年前のベルイマン演出で震えたが、以来見ていない。それを鈴木忠志が第2幕のみ上演するという。久し振りの山崎…