佐野広美 「戦火のオートクチュール」佐野さんの新しめの文庫を見つけたので読んでみました。 主人公の母が祖母の遺品を整理していたところ、シャネルが作ったとみられる血に染まったスーツが見つかった。祖母はかつて書記官の娘としてパリにいた時期がありスーツはそのときに入手したものと推測される。スーツが作られた経緯を知ることで祖母のことを理解したいと願う母と共にフランスへ向かうとそこにはナチスに関わる歴史的な謀略が隠れていた、というお話。 史実の歴史と絡めたミステリー作品となります。ココ・シャネルは歴史上でも謎めいた部分が多い人物と言われていて、実は隠れて作った服があったという設定からIFストーリーのよう…