先日読んだ「百年の子」の中で 佐野美津男 さんの「浮浪児の栄光」が登場していて、戦争で家族を失った子供たちがその後どんな暮らしをしていたのか知りたくなり読んでみました。 子供の頃夏休みにはよく「はだしのゲン」をテレビで見ていたので、戦争で親を失った子供がどんなに苦しい思いをしたのか朧げには知っているつもりでしたが、その苦しみは一時では終わらず、その後何年も続いていたということ、ゲンのような、佐野さんのような子は一人二人じゃなく、”浮浪児”などという今で考えれば不適切極まりない呼び名まで通用するほどだったこと、悲しくて不憫でなりませんでした。 当時彼らの界隈で使われていた独特な表現が多く登場する…