朝、目が覚めた瞬間から、胸の奥に重い石が沈んでいるような感覚だった。 目を開けても、天井を見ても、何も変わらない。 ただ、時間だけが淡々と過ぎていく。 体はベッドに沈み込んだまま、動こうとしない。 何かしなければいけない、何かをやるべきだと頭ではわかっているのに、体も心もそれを拒否している。 「どうして起きなきゃいけないんだろう?」そんな問いが頭をよぎる。 答えはわからない。 そもそも答える気力すら湧かない。 何かをする意味が見いだせなくて、ただ時間を潰すようにベッドの中でじっとしていた。 朝食を食べる気にもなれず、何も口にしないままお昼を迎えた。 お腹が空いているはずなのに、食べたいという感…