「私は、これで良いのだろうか?」そんな問いが胸に浮かぶことが、これまで何度あったことでしょうか。私は老人ホームで介護士として働いています。 この仕事を選んだ理由は、「人の役に立つことが好き」という漠然としたもの。ただ、それ以上に明確な目標や自分の将来像を描いていたわけではありません。 そんな私が、ある日ふと、自分自身に向き合わざるを得なくなる瞬間が訪れました。周りと比べて「自分は何も特別ではない」と感じる日々の中で、入居者様や日常の小さな出来事が、私に「何物にもなれていない自分でもいいんだ」と思えるような視点を与えてくれたのです。今日はその経験を、ここでお話しさせてください。 自分を否定してし…