令和6年4月の定例句会のご報告です。(兼題:残花) ◆互選高得点句観音の思惟の指先残る花 悦子老幹を撫でて残花を惜しみけり 烈子房総やまず厚切りの初鰹 淳初つばめ駅のホームをあかるうす 鈴子残花なほ散り敷く雨の上千本 淳春惜しむゆらりひよろりとちんあなご 琴吹◆一人一句アメリカの牛肉を焼く荷風の忌 悦子ただ一樹色存分に遅ざくら 淳道百選端から端まで飛花落花 烈子廃校となりたる門の残花かな 鈴子まだパンチ出来ぬ子猫の甘え鳴き 琴吹白波の果つる暮春の珠洲岬 藤夫燕来と群青色の文字綴る 明美紅椿御神火めざす波の上 勇雨上がり雫に光る残花かな 喜代江友来る急拵への花の宴 波江余花散るや下で鍬振る農一人…