乾いた風に吹かれた君の頬に残る一筋の道に思いを重ねた春の遠い夕方積まれて消えゆく細い時間の中に いつもの横顔が浮かぶそれが僕だと知ったのなら 生まれた足音にただ耳を澄ましておいてよ思い出なんて、滲ませていれば見つめられるものだと思っていたのに疲れた声で呟く昔の歌が どうしても好きになれなかった僕は心を閉ざしながらも 君の奇妙な舌先に魅せられ続けていたみたいだそんなこと、もう君は忘れてしまったけど瑠璃色の言葉だけは今もまだ僕の天井に放物線を描いてやってくるよ 求めることに罪を感じて 俯きながらも僕は今日も求めて ただ求めて捨てて切なくなったりしても 求めて求めて、雨にも追いつけなくてそんな眼差し…