保育園看護師

誰にとって？。ゼロ歳児、そして私にとって、初めてであった。 でも、ゼロ歳児は緊張しない。緊張していたのは、私だけである。 歯科検診の前日、私は園児たちの健康票（内科検診や歯科検診の結果を記録する用紙）の準備やらをしていたのだが、その時まで、園の契約した歯科医師が、歯科衛生士さんと一緒に来るものと思っていたのである。 歯科医師はひとりで来るのだそうな。 じゃあ、あれは？。あの、歯式、とか言うの？（わかんない人はググってね♫）。歯科医師が謎の呪文みたいなのを早口で言って、それを書き込むのは誰がやるの？ 「前の看護師さんは、やってましたよ」と園長。 ・・・前の人がどうだろうが、私は知らない。左上の何…

うちの園には、私の他にも、フルタイムではないが看護師がいる。 もちろん、私よりも、ちゃんとした看護師さんだ。つまり、病棟経験がある、ということ。看護師というのは、病棟経験３年以上というのが、１人前かどうかの目安としてあるのだ。私の場合は、３ヶ月・・・。 しかも、母として子育ても実践中である。 ゼロ歳児を預けるお母さんにとっても、大きなポイントではないかと思う。 だから、私は、ママなあす先生に教えてもらうことが多い。 昨日も、私とママなあす先生がたまたま一緒にいると、保育士の先生が３歳児のわんぱく坊主を抱えて走ってくる。 「看護師さん、どっちでもいいですから、ちょっと診てください・・・」 転んで…

しかし、保育園という場所は、いろんな病気をもらってくる場所なんだなと、あらためて思い知りました。びっくりです。２日もブログを休んでしまった。 結膜炎。左のまぶたが腫れて涙が出る、という症状で、三日目だが、まだ完全には治ってない。この程度の症状ではありますが、日常生活がずいぶんと煩わしくなるもんです。 最初は木曜日の夜の９時頃、なんだか知らないけど、左目に違和感、涙が出る。ずっとパソコン仕事をしていたので、疲れ目だなと思って、その時点では鏡も見なかったのですが、翌朝びっくり！。左目がしっかり腫れて開けづらくなっている。四谷怪談のお岩さんみたいだ。 自分では、いわゆる ”ものもらい” なのか、結膜…

ピヨ君（仮名）３歳。彼には持病があって、てんかん発作を頻繁に起こしてしまう。いろんなものが、発作の誘因にはなり得るらしいが、彼の場合は暑さと疲れのようだ。 体温が上がれば、つまり熱が出れば、発作の危険が高まる。保育園にいる時に、やたらと体温測定をするわけではないが、なんだか元気がないな、という時は体温を測る。 薬はダイアップと解熱剤。どちらも座薬。37.5度でダイアップ、これは中枢神経に作用して興奮を抑え、けいれんを予防する薬。38度を超えたら、解熱剤。2つ使うときは30分開ける必要があるが、ピヨ君の主治医の与薬指示書には15分としてある。解熱剤が先だと、あとでダイアップの吸収が悪くなることが…

４歳児、年中さんの女の子、ムウちゃん（仮名）。 ムウちゃんは毎朝早く登園する。私が出勤する時にはすでに来ていて、私が帰る時にはまだ保育園にいる。 うちの園は、防犯のために、登園の際は、まず、保護者がインターホンを鳴らしてカメラに顔を名札を見せる。で、その映像を確認して、初めて、中にいる職員が自動ドアを開ける、という手順である。 ある朝、私が出勤すると、ちょうど、○○ちゃんとそのお母さんがやって来たので、私がすぐに自動ドアを開けて、一緒に中に入っていった。すると、すでに中で遊んでいたムウちゃんが驚いて、 「せんせえ（←私のこと）、○○ちゃんと一緒に住んでるの？」 ムウちゃんは、私が○○ちゃんとお…

カーリーちゃん、３歳女児（仮名、髪の毛がくるくるしているのだ）。 国籍は不明。。。 いや、そんなはずはないのだが、私は知らない。他の先生に聞いても、「えーと、何だっけ・・・？」となるのだ。つまり、全然、メジャーじゃない国。たぶん正解を聞いても、白地図の上で指させない国だ。 で、母語は何かと言われると、ほんとに誰も知らない。何語、しゃべるんだっけ？ お父さんは日本で数年以上働いているので、日常会話には困らない（しかし、先日、”運動会” というものが分からなかったらしい。言葉をしゃべるには文化を知らなければならない）。 でも、送迎はほとんど、イスラムのブルカをかぶったお母さんが来る。もちろん、日本…

たまには、こんな時もある。 素晴らしい五月晴れの日。２歳児クラスの午前のお散歩。 暑くもなく寒くもなく。私は半袖のポロシャツにエプロンだが、風が涼しくて心地良い。 うちの園は、駅チカの団地群の一角にある。周囲はどこまでも、ＵＲなどの集合住宅で、あちこちに小さい公園が散在している。緑が多いエリアだ。まあ、人口密度を考えれば多いとは言えないのかも知れないが、地図の上では、ほぼ、団地と緑しかない。。。 静かなエリアだ。公園がいくつもあっても、人は少ない。午前中はどこに行っても貸し切り状態だ。たまに他の園とかち合うが、そんな時は行く先を変える。 今日の目的地は『電車公園』。もちろん、正式名称ではない。…

転職します。 現在の保育園での契約が今月一杯で、すでに更新はしないことを伝えてある。人手不足であるので、いちおう慰留はされた（！）。ありがたいことだ。しかし、契約は契約だし、そもそも会社側が一方的に区切ってきた契約期間で自動更新の規定もないのに、「もうちょっと働いてよ」と言われても困る。どうも、上司や本部があまり考えもせずに、職員に労働条件を押しつけているような印象を受ける。慰留は固辞させてもらった。 で、10月からの園はもう決まっている。一度面接を受けて、即決してしまった。次は公立の園だ。 『会計年度任用職員』という身分で、１年度単位の契約なのだが、公立保育園の先生の大部分がこれで、何年も更…

先日、０歳児クラスでのこと。 ちなみに、保育園看護師は、０歳児クラスを持たされることが多いようだが、私は特に受け持ちクラスは決まっておらず、いわゆるフリーの保育士と同じように、その時々であちこちのクラスに入っている。そして、０歳児クラスに入る時間は、癒やしの時間である。 ３時のおやつの時間。 離乳食が始まっている子たちには、担任の先生が食事の世話をしている。私は、ベビーサークルの中で、まだ離乳食が始まらない赤ちゃんたちを見ている。すると、 「わあぁ、○○ちゃん、できたね。しゅごい、しゅごいぃぃ！・・・」 と担任の先生の歓声が上がった。 今日のおやつは、ミニおにぎり。○○ちゃんは、手でつかむのが…

今週末も風邪である。せっかくの週末を寝たり起きたりしている。。。 思えば、保育園看護師になって半年。特にこの３ヶ月ほどは、のど風邪に悩まされている。人生で初めてというくらい、声の出なくなる風邪である。そのかわり熱は上がらない。ほかの保育士の先生方も同様のようだ。 保育園という職場は、常にウイルスとばい菌にさらされている。５月になっても、小さい子は半分近く鼻を垂らしている。はな垂れは冬の季語ではないのだ。免疫を上げるしかない。そのためには？。よく休んで、美味しく食べて。 なんとかしっかり治したい。 咳き込むのは、ほんと消耗する。気持ちよく声を出したい。。。しかし、なかなか抜けませんな。。。持久戦…

おはようございます。 昨日は、保育園に勤めて、初めての初めての平日のお休みでした。と言っても代休ですが。 ここは、病棟看護師と違うところ。保育園は平日５連勤。プラス土曜日が当たる。だから、行楽地がすいている平日に行こう！というのは無理なのです。年休というのもあるのですが（←あたりまえです！）、実際には取らせてもらえないようです。 だから、夜勤が苦にならない、平日休めるのがステキ、という方はいくら子ども好きでも、保育園看護師にはならない方がいいです。 さて、初めてのお休み。私は何をしたかというと、金時山に登りました。。。 自然の中に行きたくなったのです。 休みの前日、園児の発作に対応していて、す…

昨日、同期の看護師と久しぶりに会って飲みました。。。 私が看護学科を卒業して、初めての就職先、とある重度心身障害児(者)施設（略して”重心（じゅうしん）”）で同じ病棟に配属された同期である。「重心」というのは、福祉施設でもあり、病院でもある、という場所です。大きな国立病院の一角が重心病棟だったり、あるいは重心だけでこぢんまりと独立してあったりもする。 重度の障害ってどのくらい重度なの？というと、ほぼ寝たきりのイメージでいいかと思う。知的にも身体的にも重度。いつ生命の危機が訪れるかわからない。だから、医師や看護師がいる”病院”でなければ暮らせない、そして、”退院”するということのない人たちである…

さて。保育園看護師の私であるが、ふだん、主に私が担当している２歳児クラスのお子さんが入院してしまっている。なので、フリーの保育士として、あちこちのクラスを手伝う日々だ。 以上児のクラス。３歳以上、つまり、年少～年長さんまで10数人をうちの園では同じ空間で保育している。私はそこに入ることも多くなった。前回も書いたが、そのカオスッぷり･･･。まったく、こちらの言うことはきいてくれない子どもたち。１時間いるだけでクタクタになってしまう。 言うことをきかせなければいけない、スケジュールどおりに進行させなければいけない、と思うからいけないのかもしれない。もっとおおらかな気持ちで子どもたちに接しよう、と自…

初めて。 ・・・って、誰が？。私が。私が初めてやりましたという意味です。 ふつー、保育園看護師というと、０歳児のクラス担任をしつつ、園全体の健康管理もする、というのが一般的らしいのだが。しかし、私は子育て経験のない55歳、男性看護師ということもあってだろう、ふだんは１歳児クラスか２歳児クラスにいる。あとは、その日の保育士さんの配置状況に応じて、手薄なところに回される。 で、昨日初めて、０歳児の離乳食＆フォローアップミルクをあげた。 ・・・なんというか、ガチの赤ちゃんである。年度末の３月と、年度初めの４月では、０歳児クラスの様子が全然違う。これが、すぐにハイハイして、立って、歩くようになるんだな…

子どもの靴選びって、なんかちょっと苦手意識ありませんか？⁡⁡⁡ 私はそうで、 「本当にこれ、足に合ってるのかな？」なんて ちょっと自信がなく🤔 有名なメーカーから選べば間違えなさそうだけど、⁡保育園用に2足必要とか、そもそもサイズアウト早くてお値段もかさむ…😭 サブの靴はお安い靴にしたいな、プチプラの靴でも良い靴ってあるのかな？あったら助かる…！ それが現場のリアルな声じゃないかと🥺⁡⁡. ⁡そ こ で ！！⁡⁡今回はすごく頼れるお友だち、⁡理学療法士のめぐちゃんにアドバイスを頂きながら子どもの靴選び方ガイドを作成しました🌷⁡⁡⁡私自身、産前産後の痛み悩みでめぐちゃんには知識面で沢山お世話にな…

そろそろ１ヶ月なので、書いて記録しておこう。３月13日、我が国でマスクの着用が自由化された記念すべき日からである（←もちろん、もともと”自由”だったはずなんだが･･･） 私は保育園看護師。なんちゃって、いや、なんたって、看護師である。３月13日を迎えるに当たって、悩まなかったわけではない。保育士の先生方に、マスクがウイルスの感染対策として効果がないこと、そして、周囲の大人がマスクで表情を見せないことが乳幼児の発達に悪影響を与えるおそれがあることを説き、「私が率先してマスクをはずしますから、みなさんもはずしましょう！」などと呼びかけるべきではないか、と。 それも、ちょっと格好いいかなぁ♡、なんて…

保育園看護師っぽい仕事をして来た。系列の園の看護師さんが休みだというので、ヘルプに行って来たのだ。そこには、気切っ子が２人いる。年長さんにひとり、年中さんにひとり。 気切、気管切開のことです。何らかの事情（気道軟化症とか）で気道が閉鎖しやすいお子さんがいます。閉鎖したら息ができないので、手術で穴を開けるのです。胸と首の境い目あたり、と言ったらいいのかな、ちょうどスタイ（よだれ掛け）をつけたら、隠れる位置に穴を開けて、気管カニューレというクダを挿入する。つねにこの穴から空気が交通するので、呼吸が確保される。 このカニューレという管の中に痰が溜まってしまうので、時々、吸引という医療的ケアが必要にな…

保育園看護師っぽい仕事をして来た。系列の園の看護師さんが休みだというので、ヘルプに行って来たのだ。そこには、気切っ子が２人いる。年長さんにひとり、年中さんにひとり。 気切、気管切開のことです。何らかの事情（気道軟化症とか）で気道が閉鎖しやすいお子さんがいます。閉鎖したら息ができないので、手術で穴を開けるのです。胸と首の境い目あたり、と言ったらいいのかな、ちょうどスタイ（よだれ掛け）をつけたら、隠れる位置に穴を開けて、気管カニューレというクダを挿入する。つねにこの穴から空気が交通するので、呼吸が確保される。 このカニューレという管の中に痰が溜まってしまうので、時々、吸引という医療的ケアが必要にな…