かつて、影の薄い存在だった娘を、一挙に世に出した(?)あの記事を書いたのはこの人。 後に「毒部屋案件」の舞台となる、甲南商店街のあのマンションへ取材に来られた。 それから2年後、変わり果てた姿で眠り続ける娘を取材したのもこの人だった。 その時は、毒部屋から脱出し、学校事故の舞台となった中学校のすぐそばのマンションに来られたが、娘は声をかけても眠り続け、この人の声を聞くことも顔を見ることも叶わなかった。 そうして今回、2021年の7月に、神戸から遠路遥々猛暑の京都の片田舎までやってこられた。かつて自分の記事で魔法にかかったようにキラキラと輝いていた子供が、一転、奈落の底まで落ちてしまい、壮絶な…