その彼女が高校生だった時に、私の趣味は何かと聞かれた。「どうして」「え、興味があるから」 ああ、やっぱり。 大人の私がその年代の者達に心を寄せようと趣味を聞くことはあっても、その逆は、ない。あるとしたら、こんな大人の私に興味を持ったから、としか考えようがない。 しばらく経ち、彼女に、前に私に質問したことを覚えているかと聞いたら、覚えているというので、「今は盆栽」 と答えた。 コロナ禍に始めたのだ。 桜は翌年も咲いてくれたので、さらにひと鉢買ったが、その次の年にはどちらも枯れたし、五葉松や藤の花は早々にだめになった。 先日、大学生になった彼女と再会すると、手っ取り早く二人にだけ通じる会話をと思い…